Googleアナリティクスでコホート分析をする方法とは

ウェブ解析

・コホート分析について詳しく知りたい
・Googleアナリティクスでコホート分析をしたい

そんな悩みにお応えします。

みなさんはコホート分析についてご存じでしょうか?
コホートとは同じ属性のユーザーグループのことを言います。

つまり、同じ属性のユーザーをグルーピングしてアクセス解析することをコホート分析と言います。
重要なWebマーケティング手法の一つでもありますので、知っておいて損はない方法です。

そこで今回はGoogleアナリティクスでコホート分析をする方法について解説します。

コホート分析とは


コホート分析とは先述した通り、同じ属性のユーザーをグルーピングしてアクセス解析を行うことを言います。

同じ属性とは下記のような例です。
・1月1日に初めてサイトに訪れた人
・1月生まれの人
・ある週で無料教材をダウンロードした人

具体的にはコホート分析とは上記のような指標でユーザーをまとめ、グループ単位のアクセス解析を行います。

コホート分析によるアクセス解析を行うことで
・初訪問からどれくらいの日数で離脱しているのか
・初訪問ユーザーのコンバージョン率
等を把握し、適切なサイト改善を図ることができます。

ちなみにGoogleアナリティクスでは「初めてサイトに訪れた人」を指標としてサイト分析をすることができます。

Googleアナリティクスでコホート分析する方法

Googleアナリティクスでコホート分析の結果を確認するには「ユーザー」 > 「コホート分析」の順でクリックします。

コホート分析の結果を確認する際、下記の値を設定することができます。
①コホートの種類を設定
②コホートのサイズを設定
③指標を選択
④期間を選択

順に各値について解説します。

コホートの種類

Googleアナリティクスで分析できるコホートの種類は「集客の日付」のみです。
初めてサイトに訪れた日付に対してグルーピングを行います。

コホートのサイズを設定

コホートのサイズは「日別」「週別」「月別」から選ぶことができます。

「日別」を選んだ場合は、毎日コホート分析を行い、
「週別」を選んだ場合は週に1回コホート分析を行う設定になります。

つまり、サイズを選んだ単位でグルーピングされます。

指標を選択

指標は「ユーザー」「合計」「定着率」の3つの分類に分かれており、下記に細分化された
指標を選択することが可能です。

【ユーザー】
・ユーザーあたりのセッション
・ユーザーあたりのセッション時間
・ユーザーあたりのトランザクション
・ユーザーあたりのページビュー
・ユーザーあたりの収益
・ユーザーあたりのの目標の完了数

【合計】
・セッション
・セッション時間
・トランザクション数
・ページビュー数
・ユーザー数
・収益
・目標の完了数

【定着率】
・ユーザー維持率

期間を選択

期間はコホート分析を行う対象期間を設定します。
期間にはコホートのサイズによって設定上限があります。

設定上限は下記の通りです。
「日別」にしている場合は過去7日~30日
「週別」にしている場合は過去1週~過去12週
「月別」にしている場合は過去1ヶ月から3ヵ月

どんな時に活かせるのか?


コホート分析の方法や重要性は分かったけれど、活かし方が分からないという方も多いと思います。
ここではコホート分析を使った活かし方を紹介します。

キャンペーン実施時の効果を測定する

コホート分析をすることでユーザーが減ったタイミングを把握することができます
新しくキャンペーンを実施した場合などはアクセスが増える傾向になるため、特に効果的です。
キャンペーンで初めてサイトに訪れたユーザーが何日間継続してサイトに訪問してくれたのかを確認できます。

ここで利用する指標は「ユーザー維持率」です。
縦軸が日付ごとの訪問ユーザー数を表しており、横軸がユーザーが再度サイトに訪問した割合を表しています。

キャンペーン実施からのユーザー訪問推移だけでなく、初訪問のユーザーの動向まで確認できるのがコホート分析のメリットです。

ページビュー数が減ったタイミングを把握する

コホート分析を使うことでページビュー数の減ったタイミングを把握することができます。
例えば初めてサイトに訪れたユーザーの再訪率が3日後に下がっているとします。

その場合、考えられることとしては
・サイトに興味があり新着記事が上がっていないかを見に来ていた
・3日間で目的を達成した
等です。

2つ目はサイトとしては顧客の目的を達成しているので問題ないかと思います。
しかし、1つ目はサイトに興味のあるユーザーを新着記事が更新されていないことにより離脱させてしまったということになるため、見込み客が減ってしまいます。
「ユーザー当たりのページビュー数」の指標を使うことで上記のような分析をすることができます。

コホート分析を使いこなすと、今まで見えてこなかった角度でユーザーの動向が把握できるのでメリットしかありません

まとめ

今回はGoogleアナリティクスでコホート分析をする方法について解説しました。

定期的にキャンペーン情報などを発信しているサイトなどは一時的にアクセス数が集まることが多く、通常のアクセス解析ではなかなかサイト分析が行えません。
コホート分析を利用することで、一時的に訪問してくれたユーザーに対してもアクセス解析を行うことができるようになるため、効果的なサイト改善を測ることができます。

ぜひともGoogleアナリティクスを正しく理解して活用していきましょう!

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