GoogleAnalyticsの基本用語②

Google Analytics

前回、GoogleAnalyticsを行う上での基本用語につきまして紹介させていただきましたが、今回は1回目で紹介しきれなかった用語について紹介していきます。
GoogleAnalyticsの基本用語①はこちらから

自社のホームページのアクセス解析を確認することは、Webマーケティングを効果的に行う上で避けては通れません。とはいえ、無料で誰でも使えるGoogleAnalyticsは便利な機能が多く搭載されている反面、専門的な用語も多く、慣れない方ではかなり戸惑うことも多くあります。

前回の基本用語①で紹介した内容とともに、今回紹介する用語もGoogleAnalyticsではよく目にするものが多くなりますので、ぜひしっかりと意味を理解し、効果的なWebマーケティングに活用していきましょう。

GoogleAnalyticsの集客に関する押さえておくべき用語


今回GoogleAnalyticsの用語として紹介するものは、GoogleAnalyticsの集客の項目でよく目にする用語になります。
自社のホームページを開設運営していく上で、一番の目的はユーザーを自社のホームページにキチンと集客させることにあります。ユーザーが自社のホームページを見てくれなければ、どんなに自社のホームページで重要な情報を提供したり、キャンペーン訴求したりしていても意味がありません。

多くのユーザーにホームページを見てもらう、知ってもらう、訪れてもらうためにも、現在「ユーザーは自社のホームページにどこから来ているのか」を把握しておくことは重要です。

ユーザーの集客に関する項目は、GoogleAnalyticsの中では、TOPページを意味する「ダッシュボード」から、左側にあるメニューの「集客」のカテゴリを選択することで確認できます。
この集客の中では「チャネル」「参照元/メディア」と大きく2つのカテゴリで確認することが可能です。

それぞれの意味については以降にて紹介していきます。

チャネル

チャネルとは、ユーザーが自社のホームページに訪れてきた経路のことを指します。「Organic Search」「Social」「Referral」「Direct」「Paid Search」「email」「affiliate」「not provided」といった項目があります。
それぞれの意味については次項にて詳しく紹介していきます。
このチャネルでは、ユーザーの訪問経路が分かりますので、自社のホームページにユーザーはどこから来ているのかを確認する上で活用することができます
例えば、「Social」のカテゴリが多いのであれば、SNSで情報が拡散されている可能性が考えられます。「Paid Search」の数が多ければリスティング広告が上手くいっている可能性があります。

広告プロモーションを行っているのであれば、その効果検証とあわせて確認すると効果的です。
もちろん、何も広告アプローチを行っていなければ、「Paid Search」や「Social」の数値が増加することはありませんので、「Organic Search」や「Direct」「Referral」などが中心になるでしょう。

どのチャネルで集客を強化していくかは戦略が関わってきますが、現状の自社ホームページを確認・分析した上で戦略につなげていくと効果的です。

参照元/メディア

このチャネルをさらに細かく分析できるのが参照元/メディアです。
この参照元/メディアに関しては、チャネルの一部と思っていただいてかまいません。

例えば、「Organic Search」の中でGoogle経由となると、GoogleAnalytics上では「google/organic」といった形で表示されます。LINE経由であれば「line/social」、Facebook経由であれば「facebook/social」となります。

また、参照元/メディアではドメイン単位で確認することができますので、「https://www.〇〇.net/△△/」「https://www.〇〇.net/□□/」のページから自社のホームページに訪れていた場合、GoogleAnalyticsの参照元/メディアではまとめて「https://www.〇〇.net//referral」として表示されます。左側がドメイン、右側がチャネルという構成です。

ただ、リスティング広告を出稿し、そこから自社のホームページにユーザーが訪れた場合、GoogleAnalyticsの参照元/メディアでは「google/cpc」と表示されます。このcpcは「Paid Search」のことを表していますので、注意しておきましょう。
参照元/メディアでは、チャネルとあわせて深掘りしてどういった経路で訪れているか確認する上で参考になりますので、是非合わせて確認していきましょう。

ランディングページ

GoogleAnalyticsの「集客」カテゴリとは別ですが、あわせてランディングページについても確認しておくことが重要です。

ランディングページとは、ユーザーが自社のホームページに訪れた際に最初に閲覧するページのことを指します。LPと略して表現されることもあります。
このランディングページはGoogleAnalyticsの「行動」メニューから「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」で確認することが可能です
なぜ集客とあわせてランディングページを確認すると効果的かというと、ランディングページではユーザーが自社のどのページに訪れているかが分かるからです。

例えば、自社が訴求したいページとユーザーが実際に訪れているページが異なる場合、いくら集客につながったとしてもそこから派生するコンバージョンにはつながりにくい可能性も考えられます。
そのため、チャネルや参照元/メディアとあわせ、狙うべきページにキチンと集客させることができているのかを把握する上でランディングページも確認しておくことが必要です。

また、ランディングページを考える上で1つ注意点も紹介しておきます。
先ほどランディングページをLPと略して表現することについては紹介しましたが、このLPと呼ばれる意味合いは、大きく分けて2通りあります。
1つは本項目でもふれたユーザーが初めて自社のホームページに訪れたページのことです。LPの概念としてはこの考え方が広義の考え方になりますが、これとは別の狭義の意味合いも存在します。それが、広告などで活用する専用ページという意味です。

Webマーケティングを行う中で、広告媒体に応じて訴求する専用ページを用意して展開する手法があります。これは自社のホームページにとは別に展開することが多く、色味や構成、デザインなども広告出稿先の媒体やターゲットに応じてカスタマイズすることがあります。このカスタマイズされたページのことをLP(ランディングページ)と呼ぶ場合もあります。

これはWebマーケティング担当者であっても混在して使っているケースが多いため、GoogleAnalyticsのランディングページの数値においてズレが生じる場合も起こり得ます。
あくまでGoogleAnalyticsの中におけるLP(ランディングページ)とは、広義のホームページに訪れたユーザーが初めて見たページとして理解しておきましょう。

GoogleAnalyticsのチャネルや参照元に関する用語


GoogleAnalyticsのチャネルや参照元/メディアをはじめ、ランディングページもあわせ数値を確認することで、自社のホームページにどういった経路で集客しているのか把握することができる点については紹介してきました。
続いてからはそのチャネル参照元/メディアにおいてよく目にする用語について紹介していきます。

Organic Search

Organic Searchとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用したユーザーが、検索キーワードを入力して自社のホームページに訪れたことを指します。
あくまで検索エンジン経由で訪れたユーザーの数を計測したアクセス解析の指標になります。

一般的にはGoogleやYahoo!が中心となりますが、bingやgoo、exciteなども検索エンジンとなります。とはいえ、日本における検索エンジンとしてはGoogleとYahoo!の2つが主流ですので、この2つを押さえておけばいいでしょう。

ただ、昨今主流の検索エンジンとしてもう一つ加えられるのが「Safari」です。
SafariとはApple社の検索エンジンとなり、iphoneでの検索エンジンとしてiphoneユーザーはほぼ全て活用している傾向にあります。
PCではGoogleとYahoo!ですが、スマートフォンのOrganic Searchの数値としては、このSafariを目にする機会が多くなりますので覚えておくと良いでしょう。

Social

続いてSocialとは、SNS経由の訪問のことを指します
昨今スマートフォンの普及により多くのSNSサービスが展開されていますが、これらがGoogleAnalyticsの中ではSocialとして確認することが可能です。具体的にはFacebook、Twitter、Instagram、YouTube、LINEなどが含まれます。
SNSはWebマーケティングや広告プロモーションにおいて重要度は非常に増してきています。拡散すれば一気に集客につなげることもできますので、プロモーションとあわせてGoogleAnalyticsの数値としても確認していくと効果的です。

Referral

Referralとは、リファラーと呼び、SNS以外の外部のホームページ経由の訪問のことを指します。
ユーザーがSNSとは異なり個人ブログで紹介してくれたり、企業が情報として取り上げてくれたりした際にReferralとしてカウントされます。
自社のホームページのことを紹介してくれているため、基本的には良質なパートナーとなり得ますが、必ずしも良質な紹介ばかりとは限りません。中には誹謗中傷やマイナスとなる紹介を行っているケースもありますので、参照元/メディアから確認してみるといいでしょう。

Direct

Dirrectとは、ブラウザのお気に入りやブックマーク登録からの訪問や、URLを直接入力して訪れたり、チラシのQRコードからのアクセスのことを指します
このブラウザのお気に入りやブックマーク、URLの直接入力を行って訪れてくるユーザーは、基本的には良質な顧客になる可能性が高い傾向にあります。
特に興味がない商材やサービスに対してお気に入り登録はしませんし、わざわざURLを直接入力してくることもありません。

またチラシや店頭などでキャンペーン訴求する際に実施することが多いQRコードですが、このQRコード経由の訪問というのもキャンペーン訴求が上手くいっている可能性が考えられます。
ユーザーのファン化という観点でGoogleAnalyticsのDirect項目は確認するといいでしょう

Paid Searchとは、チャネルの中でもふれましたが、リスティング広告からの訪問のことを指します。
そのため、リスティング広告を行っていなければ特に数値として表示されることはありません。
リスティング広告はWebマーケティングや広告プロモーションにおいてよく利用される手法となりますが、どのように訴求を行い、どういった訪問につながったかという点はGoogleやYahoo!にてGoogleAnalyticsとは別に展開しているリスティング広告用の管理画面があります。

こちらで詳細を確認することはできますが、Googleに関してはリスティング広告の管理画面と紐づけを行い、GoogleAnalytics上でも確認することも可能です。

GoogleAnalyticsのOrganic Searchで注意したい用語


最後に、GoogleAnalyticsのチャネル関連にて注意点として押さえておきたい用語について紹介していきます。
それが「検索クエリ」と「not provided」というものになります。これは先ほど紹介したOrganic Searchに関連した内容となりますが、注意した用語として補足で紹介していきます。

検索クエリ

検索クエリとは、Organic Searchにおいてユーザーがどういったキーワードで検索して訪れたのかを指す指標になります。
ユーザーは必要な情報を得るために、インターネットを活用し検索して調べることが主流になっています。
そのため、いかに自社のホームページに集客させるかという点で、どういった検索キーワードで訪れたのかを把握することは非常に重要です。

そこでその検索キーワードをGoogleAnalyticsで確認する手法が検索クエリになります。検索クエリとは、ユーザーの悩み事やニーズを表しているとも言えます。
この検索クエリからユーザーの需要を探し出し、ホームページで訴求していけば集客につながる可能性は大いに高まるでしょう。

not provided

検索クエリの重要性とGoogleAnalyticsでの確認手法については先ほど紹介しましたが、ここで更に注意が必要な点が「not provided」という用語になります。

現在GoogleAnalyticsで検索クエリを確認しようとすると、ほぼ全てがこのnot providedに集約されてしまっているため、検索クエリが見えない状態になっています。
これは、Googleをはじめ各種検索エンジンがセキュリティ対策のためにキーワードを暗号化していることが影響しています。

そのため、検索クエリは重要といいつつもその内容をGoogleAnalyticsではほぼ確認することはできません。この検索クエリを確認するためには、別途GoogleSearchConsoleというツールが必要になります。GoogleSearchConsoleについては別途紹介していきますので、現時点ではGoogleAnalyticsで検索クエリは確認できないという点だけは覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、集客という点にフォーカスしGoogleAnalyticsで押さえておくべき用語について紹介しました。
前回の基本用語①に比べより専門性が高くなりましたが、見るべきポイントは多くはありませんので、用語をキチンと理解した上で確認していくといいでしょう。
集客は自社のホームページを展開する上で非常に重要な項目になります。用語理解とともに効果的な運用につなげていきましょう。

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