GoogleAnalyticsの基本的な使い方を学ぼう

Google Analytics

GoogleAnalyticsは、自社のホームページに訪れたユーザーの情報が分かることから、マーケティング分析や、今後のインターネット関連を中心とした広告展開を図る上で非常に重宝されています。Google社から提供され無料で活用できることから、法人や個人を問わず多くの企業や担当者にて導入されています。

ただ、GoogleAnalyticsは専門性が高い反面、用語や指標、数値の見方など使い方が分からないといった声も少なくありません。
実際に、「GoogleAnalyticsを導入したものの使い方が分からない」「そもそもGoogleAnalyticsって何ができるの?」と思われているWEB担当者も多くいます。

GoogleAnalyticsには独特の表現や指標があり、これが定期的にアップデートされ機能も改修されることから、使い慣れた方であっても理解しにくい点は多くあります。
全てを網羅して把握しておく必要はありませんが、最低限基本的な使い方に関しては押さえておくと効果的です。
この使い方を押さえておけば、自社のホームページに訪れるユーザー属性だけでなく、人気ページの確認や広告と連動した効果検証など、汎用性は非常に大きくなるでしょう

今回は、GoogleAnalyticsの基本的な使い方について紹介していきます。

GoogleAnalyticsを活用する理由


GoogleAnalyticsの基本的な使い方を紹介する前に、そもそもGoogleAnalyticsを活用する意義について紹介していきます。

なぜアクセス解析が重要なのでしょうか?

インターネットを活用したマーケティングやプロモーションは、他の紙媒体やリアルイベントなどに比べ、ユーザー属性をデータとして取得することができます。
このデータは、マーケティングやプロモーションを行う上で細かくあればあるほど効果的で、自社の商材やサービスの訴求において欠かせないものとなります。
例えば、10代女性が多く集まるホームページというデータがあれば、40代男性向けの商材を訴求しても効果にはつながらないでしょう。このようなデータを知っているか否かでアプローチ手法は大きく異なります。
GoogleAnalyticsは、自社のホームページに訪れたユーザーのこのような細かなデータを取得できるため、マーケティングやプロモーションの側面で非常に有効活用することができるのです

また、数値データが分かればそれをもとに逆算して戦略を立てることも可能になります。
例えば、自社のホームページからのコンバージョン率が2%で、商材あたりの客単価が1,000円とします。この状況の中で月100万円を売り上げ目標があった場合、1,000人に購入させる必要があります。この1,000人のコンバージョンにつなげるためには2%のコンバージョン率をもとに算出すると、自社のホームページには月50,000人を集める必要が出てきます。
ここまでが、GoogleAnalyticsのデータをもとに逆算して算出することが可能です。
あとは50,000人を集客させるために、どういったマーケティングやプロモーションを行えばいいかという戦略に繋がります。

このように、GoogleAnalyticsでは自社のホームページに訪れた①ユーザー属性を可視化し、②ユーザー行動を把握する目的で活用されます。
さらに、そのデータよってコンバージョンへと繋げるためにはどのような施策を打てば良いのかといった施策立案や、それが実際に効果につながったのかという③効果の検証④目標に対する進捗確認などが可能になります。

この4つの項目については、もう少々ポイントを押さえて紹介してきます。

①ユーザー属性の可視化

GoogleAnalyticsでは、自社のホームページにユーザー属性を「属性」「環境」「行動」の面から可視化することが可能です。

「属性」:文字通りユーザー属性を指します。性別や年齢だけでなく、地域や言語、興味関心に関しても把握することができます。ユーザーの性別や年齢・地域といったデータを取得することで、自社のホームページにどのような人がどのような興味を持って訪れているのかを知ることができます。

「環境」:属性に関連して、デバイスやOS情報、ブラウザ、ネットワーク、解析度なども把握することができます。例えば、スマートフォン経由のユーザーの割合が非常に多いのであれば、スマホからの閲覧に特化させ最適な構造に調整するといった施策を立てることもできます。

「行動」:新規かリピートか、会員か非会員かだけでなく、閲覧ページや来訪してきた経路などを把握することができます。こちらも例えば、商材を購入するユーザーの多くが良く見ているページや、自社のホームページの集客に寄与している他サイトなどの特徴を知ることで、アプローチ手法を検討する上で参考になるでしょう。

このように、ホームページに訪れるユーザーに対して、GoogleAnalyticsを活用したデータで可視化することで、アプローチ手法やホームページ自体の改善に繋げていくことができます。

②ユーザー行動の把握

ユーザー行動の把握とは、先ほどふれた新規やリピートか等とあわせ、自社のホームページに訪れたユーザーがどういった行動を取ったのか把握することを指します。
この行動の指標としては、どのくらい対象ページに滞在したかを表す「滞在時間」や、どのページに移動したのかを表す「ページ遷移」、ページをどこまで読まれたのかを表す「ページスクロール」、コンバージョンまでの行動を表す「コンバージョンフロー」などがあります。

③効果検証

効果検証とは、広告出稿やページ改修など何か施策を行った後に、効果がどのくらい出ているのかを検証することです。
①の属性や②の行動把握とあわせて可視化することで、意味がある施策だったのか、改善が必要なのかを確認することができます。

④目標に対する進捗確認

進捗確認は、事前に決定した目標に対する達成度合いを把握することを指します。
例えば、月間50,000件の集客目標を立てた場合、半月でどこまで至っているのか、25,000件以上なければ目標の修正や新たな施策を講じる必要が出てきます。必ずしも全てが日々確認しなければならないわけではありませんが、GoogleAnalyticsを用いて定点で進捗確認することは重要です。

GoogleAnalyticsの使い方を知れば、こんなことが分かる!


ここまでGoogleAnalyticsを活用する理由について紹介してきましたが、別の言い方をすると、GoogleAnalyticsでは自社のホームページに訪れたユーザーの状況を大局的につかむための情報が非常に多く取得され、それらを簡単に確認することができます。自社のホームページにおける現状や特徴、課題などを見つける上で、GoogleAnalyticsで出来ることをキチンと理解しておくことは重要です。

ここでも5点ほどポイントを中心に紹介していきます。

①訪問ユーザーの傾向が掴める

GoogleAnalytics以外にもホームページへのアクセス数をカウントできるツールはありますが、単純な数値だけでは漠然とした増減のみの確認で終わってしまうでしょう。
ただそこに、GoogleAnalyticsならではのユーザー属性を加味すると、性別や年代、地域をはじめ時間帯や趣味嗜好などの指標と合わせて確認することができます
自社のホームページに訪れるユーザーはどの地域が多いのか、女性は何歳が多いのかなど数値として具体的に把握することができますので、次の施策に対するアイディアのヒントになるでしょう。

②どのような手法で訪れているのかが分かる

GoogleAnalyticsでは、ユーザーが自社のホームページにどういった経路で訪れているかが分かります。Google検索で訪れたのか、広告出稿したページからか、グループ企業やキャンペーンサイトからか、はたまたSNSから訪れたのかが数値として確認できます
ユーザーの訪問経路を知ることは、広告の効果だけでなく、どのような意思を持って訪れたのかを図ることができますので、集客の戦略を考える上では非常に参考になるでしょう。

自社のページの立ち位置を把握できる

自社のホームページにおいて、全体的なアクセス数を確認するだけではなく、各ページのアクセス数も確認しておくと効果的です。
多くのページがあった場合、集客に大きくつながっているページや、コンバージョンにつながっているページ、滞在時間が長いページなど見るべき指標によって対象となるページは異なるかと思われます。
ページには役割があり、集客させるため、コンバージョンさせるため、読み込ませるためなど、用途によってページ作りにも工夫を凝らす必要があります
それがキチンとできているのか、求める目標に応じた数値データになっているのかを確認することは重要です。

④いつ、何のページが、どれだけ成果を生み出しているかが分かる

GoogleAnalyticsでは、設定を行ったタイミングから現在に至る全ての期間において日々データを取得しています。
これは期間の縛りがあるわけではありませんので、登録さえしておけば、いつでも過去にさかのぼって確認することが可能です。

例えば、コロナ前の状況はどうだったのか?コロナになってどのように推移しているのかといった形で、希望する事象に応じたタイミングで確認することができます。
同一期間や指定期間に応じて比較もできますので、前月比や昨年同月比など活用してみるといいでしょう。

⑤Excelなどにデータをエクスポートできる

GoogleAnalyticsでは、①~④で確認できる全てのデータをエクスポートすることが可能です。
自社のWEB担当者であれば、GoogleAnalytics内を確認するだけで問題ありませんが、社内の報告用としては対象のデータを抽出して資料化する必要も出てきます。

そのような場合にはエクスポートを選択すれば、「PDF」「Googleスプレッドシート」「Excel(XLSX)」「CSV」から出力したいファイル形式を選択して吐き出すことが可能です。

Google Analyticsを活用する上で気をつける点

最後に、GoogleAnalyticsを活用する上で気をつける点についてもいくつか紹介していきます。
GoogleAnalyticsはあくまで現状の確認をするための解析ツールになります。
そのため、もちろんですがGoogleAnalyticsを導入したからといって集客数が上がるわけではありません。データを効果的に活用し、目標に向けてしっかりと運営していくことが重要です。

・レポートを作ることが目的ではない
GoogleAnalyticsを活用していくと、どうしてもレポートを作って終わりというケースが増えてしまいますが、先ほどもふれたようにレポートの作成はあくまで現状把握の一つであり、そのレポートからどのように成功に導くかが重要になります。

・見るべき指標を決めておく
GoogleAnalyticsでは、今回紹介した以上に詳細なデータを取得していますので、様々な観点から数値を確認することができます。
ただ、見るべき指標を決めておかないと、漠然と数値を眺めるだけで終わってしまい、本当に必要な数値や指標を見失ってしまうこともあります。自社の目標に応じて、必ず押さえておく見るべき指標は決めておくと効果的です。

・社内において多くの意見を伺う
一般的にWEB担当者は、社内の動きをすべて把握しているわけではありません。
広告展開やホームページ周りのことは把握していても、リアルでどういった動きがあるのか、営業やサポート窓口ではどういった対応をしているのかなどといった部分までは分からないことが多くなります。
GoogleAnalyticsではこのような見えない動きも数値として載ってきますので、数値に大きな動きがあったのであれば、現場サイドと共有しながら行うといいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
GoogleAnalyticsでは、自社のホームページに訪れるユーザー属性だけでなく、人気ページの確認や広告と連動した効果検証など多くの情報が集約されています。
この数値を漠然と眺めているだけと、数値をもとに改善改修を繰り返すのとでは、売上をはじめ成果の部分で大きな差が生まれてきます。
取得されたデータは非常に多いですが、ポイントに応じて見るべき指標や数値を決めておけば、後は定期的に確認するだけですのでそこまで労力が必要ではありません。
GoogleAnalyticsで確認した数値や指標を活かし、次の施策につなげながら効果的な運用を目指していきましょう。

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