GAのコンバージョンの中身を分解して表示する『コンバージョンレポート』

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コンバージョンレポート

新規訪問とリピート訪問のコンバージョンに分けてみる。

新規とリピートのコンバージョン内訳

上図はコンバージョンレポートの上部を切り取ったものです。
これは数式になっていて、内容は以下のようになっています。

「コンバージョン総数」
    =
①「新規訪問(新規セッション)のコンバージョン数」
    +
②「リピート訪問(リピートセッション)のコンバージョン数」

とても当たり前のような式になっていますが、こうやって分解して細かく見ていくことで取るべき具体的な施策が見えてきます。

更に、上記の①と②はそれぞれ以下のように分けて見ていくことができます。

①「新規訪問(新規セッション)のコンバージョン数」
=「新規集客数」×「新規成約率」

②「リピート訪問(リピートセッション)のコンバージョン数」
=「リピーター集客数」×「リピーター集客率」

つまり、一番上の式の左辺である「コンバージョン総数」を増やすためには、以下のいずれかの要素を上げれば良いわけです。

  • 新規集客数
  • 新規成約率
  • リピーター集客数
  • リピーター集客率

※注意点:Googleアナリティクス上の「新規」「リピート」とは「ユーザー数」ではなく「訪問数(セッション数)」に対する指標となります。

 

新規訪問(新規セッション)のコンバージョン数に着目してみる。

新規訪問(新規セッション)のコンバージョン数の内訳に着目

まず新規訪問(新規セッション)のコンバージョン数の内訳に着目してみます。下図の赤い枠の部分です。

上図の赤い枠が「新規訪問数(セッション数)」の中のコンバージョン内訳です。
細かく見ていきます。

上図は新規訪問の詳細を切り取ったものです。
「新規集客数」×「新規成約率」となっている式に注目してみます。

「新規集客数」と「新規成約率」のそれぞれの下に表示されている「比較」とは、レポート作成する期間と比較する「前年」や「前の期間」またはある特定の期間などとの比較です。改善されていた場合は緑色のフォント(文字の色)で↑マーク、改善が必要な場合には赤いフォントで↓マークが表示されます。

上の式のように分けることによって以下のような施策案が考えられます。

▼「新規集客数」が減少、「新規成約率」が上昇している場合

「メディア参照元レポート」や「有料広告の飛び先レポート」なども合わせて確認する必要はありますが、新しくホームページに訪問する人を増やしていけば全体のコンバージョン数も増えていく可能性があります。新たに訪問した人(正確にはセッション)の反応率が高まっているということなので、単純に考えると更に新しい人を多く呼び込もうという訳です。

▼「新規集客数」が上昇、「新規成約率」が減少している場合

「新規集客数」が増えているのに「新規成約率」が下がっている場合は、どこからの訪問(メディア、参照元など)で成約率が下がっているかなどを調べ、ホームページの内容を見直し(コンテンツの追加や導線の見直し)たり、広告などを出している場合には設定内容を見直す(広告出稿先の見直し、広告の飛び先の変更など)ことなどが施策として考えられます。競合サイトの動向を調べたりしてから新規訪問を増やすようにしていくなどの施策も考えられます。

「新規集客数」も「新規成約率」も下がっている場合は、次に説明する「性別」や「デバイス」、「年齢」なども合わせて、ターゲットにきちんとホームページを見てもらえているのかを確認し、ホームページの中でも特に訪問数の多いページから順にページのタイトル(検索結果に表示されるため)やページ内の文章、掲載されている画像なども見直す施策も考えられます。

訪問数の多いページは「すべてのページレポート」で確認できます。成約率が低い状態で新たに広告出稿などの予算を上げたりすると獲得単価(CPA:1件の購入や問い合わせなどの成約を獲得するためにかかるコスト)が上がりコンバージョンは取れたけど割に合わないという状況にもなりかねません。受け皿となるページに改善を加えてから再度データを蓄積して確認し、改善できたら広告を再開、または予算を上げるなどでムダを省くことができる可能性もあります。

コンバージョン獲得した「性別」に着目

次に性別に注目してみます。

上図は「新規訪問」を性別で分けたものです。GAの設定によっては「不明」にまとめられる場合もありますがおおまかな傾向は見えてくると思います。

ホームページで販売しようとしている商品が20代、30代の女性をターゲットにしている場合、狙い通りのターゲットが多く訪問しているか、ターゲットからコンバージョンが取れているのか?などの確認ができます。
訪問数や成約率も性別ごとに確認ができるので仮にターゲット以外からの訪問数が多い場合は以下のような施策も有効かもしれません。

  • ページのタイトル(Googleなどの検索結果に表示される部分)をターゲットをより意識したものに変更する。
  • 広告を出稿している場合は広告の文章や画像、動画などターゲットをより意識したものに変更する。
  • ブログやSNSの投稿でもターゲットをより意識したものにしていく。

コンバージョン獲得した「デバイス」に着目

次にデバイスに注目してみます。

同じく「新規訪問」の中でどのデバイスからの訪問なのか分かるレポートです。左から「パソコン」「スマホ」「タブレット」となっています。
コンバージョンがパソコン経由に偏っている場合、ホームページをスマホで見たユーザーがうまく目的のページまでたどり着けていないことも考えられます。リンクなどの導線がわかりやすいかなどを確認するとか、お客さんが電話しやすいようにタップしてそのまま電話がかけられるボタンを目立つ位置に設置するなどの対策も考えられます。タブレットからの流入数が予想以上に多い場合などはタブレットでの操作性も確認する必要があるでしょう。

コンバージョン獲得した「年齢」に着目

年齢に注目してみます。

ターゲットにきちんと訴求できているのか確認頂けます。GAの設定によって数値が計上されない場合もありますが傾向は見えてくると思います。このエリアにはコンバージョン数が各年齢層に振り分けて表示されます。メインターゲットとは異なる年齢層でコンバージョンが取れている場合、その年齢層に合わせた新商品をホームページ上で紹介するなどの施策も考えられます。

まとめ

今回はガレポで作成できる「コンバージョンレポート」の中の「新規訪問(新規セッション)」に着目して説明してみました。基本的にリピート訪問でも同じように活用頂けるかとは思いますが、次回はリピート訪問について見ていきたいと思います。

Googleアナリティクスの管理画面は高機能で色んな情報を得ることができると思いますが、このレポートのように必要なことをコンパクトにまとめることで時間をかけずに様々な気付きを得られるかと思います。案外見落としていたことに気がついて少し対策を施すことで大きく改善するということも十分に考えられます。

ご興味ある方は無料でお試し頂けますのでぜひご検討下さい。

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